美容室の店販商品が売れない理由と、売れるPOPの作り方

美容室の店販商品が売れない理由と、売れるPOPの作り方

美容室で店販商品が思うように売れない原因の多くは、商品の魅力が“視覚化”されていないことにあります。
施術中は顧客が手を離せず、口頭で説明するタイミングも限られるため、POPが「代わりに伝える役割」を担っています。
しかし実際には、店販棚が整っていなかったり、POPの情報が多すぎたり、商品の特徴が伝わらない表現になっているケースが多いと思います。

美容室の動線・顧客心理に合わせた店販POPの作り方を体系的に整理しましょう。
また、今日から改善できる具体的な書き方と配置方法も紹介します。

目次

美容室で店販が売れにくい理由

顧客が“情報を読む余裕”を持ちにくい

施術中はスマホ・雑誌に集中しやすく、店販棚を見る時間は短くなります。
短時間で理解できる表現が必要です。

商品が多く比較が難しい

シャンプー・トリートメント・オイルなど、種類が多いため選択負荷が高くなりがちです。
POPで“特徴”や“違い”を明確にする必要があります。

スタッフの説明タイミングが限定される

施術が中心で、接客スタッフが常時説明できないため、POPが案内役を担う必要があり、その重要性は極めて高いものになります。

売れる店販POPの基本ルール

悩み訴求が最も反応が高い

例えば…
  • 広がりやすい髪に
  • 乾燥が気になる方へ

効果訴求より“悩み”の方が圧倒的に興味を引き手に取られやすくなります。

情報は3つまでに絞る

  • 誰向け
  • どんな効果
  • どのタイミングで使うか

この3点で十分です!
とにかく興味を引くことに全振りでOK!
売れにくい理由のひとつ「“情報を読む余裕”を持ちにくい」をクリアするために最大限効果のある3つだけをしっかり打ち出しましょう。

アイコン・簡易図解を使う

文字より視覚情報のほうが入りやすいです。
特に、商品にもよりますが用途アイコン(朝・夜・ブロー前など)が特に有効です。

店販棚の最適なPOP配置

鏡まわりの視線を活かす

美容室で最も注視されるのは鏡まわりです。
ここに“悩み別の1枚POP”を置くと反応が爆上がります。

棚の上段は“目的別POP”を置く

「乾燥ケア」「ツヤ重視」「ダメージ補修」などカテゴリPOPは上段に置くと全体が整理されます。

商品横には「使うシーン」を短文で!

例えば…
  • ドライ後に1プッシュ
  • 朝のセット前に
  • 週2回の集中ケアに

使用タイミングが明確だと、購入判断が早くなり、購入に結び付きやすくなります。

美容室特有の店販POPの書き方

シャンプー:仕上がりを具体的に

例えば…
  • さらさら
  • しっとり
  • なめらか

抽象的な表現を避けて、仕上がりを短文で示す。

オイル:使用量の目安を記載

例えば…
  • ショート:1プッシュ
  • ロング:2〜3プッシュ

明確な“量”の提示が返品/不満防止にも役立ちます。

トリートメント:時間目安が重要

例えば…
  • 5分置くだけでOK

具体的な数字は購買の後押しになります。

POP改善による成果(実例イメージ)

悩み別POPの設置で手に取る人が増える

乾燥ケア・ダメージケアのPOPを棚上段に置くと、比較しやすくなるため反応が上がります。

“使い方POP”で購入率が向上

使うタイミング(朝/夜)を明記したPOPのほうが、店販初心者に刺さります。

鏡まわりPOPを追加したら質問が増加

施術中にふと視線が行くため、顧客からの質問が増え、購入機会が増えます。

POP制作を効率化する方法

テンプレートを使い回す

美容室は更新頻度が高いため、テンプレを持っておくと作業負担が大きく減ります。

A6〜A4の複数フォーマットを用意

棚用A6/鏡用A5/入口用A4 の3種があると場面ごとの相性が良いです。

悩み別パックをストックしておく

乾燥/ダメージ/ツヤ/ボリュームなど、悩みごとのPOPをまとめて作ると運用が早くなります。

今日からできる実践チェックリスト

  • 文字量が多いPOPを整理する
  • 商品名より“悩み”を優先表示
  • 鏡まわりに1枚だけ強いPOPを置く
  • 棚上段にカテゴリPOPを置く

美容室は、店販棚を美しく整えるだけでなく、読みやすさ・比較しやすさ・“悩みに寄り添う表現”を重視したPOPが効果的である。
特に「悩み+使うシーン」の組み合わせは購買率を上げやすくなります。
無料テンプレートを活用すれば、今日からすぐに改善できて大変便利です。

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